「もうすぐ引越しする予定なんだけど、どんな物件を選んだらいいのかわからないよ。」
そんなあなたの悩みをこの記事で解消します。
物件選びは理想の生活への第一歩です。ポイントを押さえずに自分のライフスタイルに合わない物件を選んでしまうと、理想とはほど遠い生活になってしまいます。物件選びのポイントを知りたい方に向けて、数多くの引越しを経験した筆者が理想の「間取り」と「建物構造」の選び方を解説します。
間取りと建物構造は暮らしの快適さに直結する大事な要素です。自分のライフスタイルにぴったりな部屋を見つけて、快適で充実した一人暮らしにしましょう。
建物構造の種類
建物構造の種類とは、建物の骨組みや材料によって分けられる建物の形態のことです。建物構造によって建物の耐震性、耐久性、遮音性などが違うので、賃貸物件選びでは重要なポイントの一つです。
建物構造の種類はたくさんありますが、一人暮らし向け物件には主に次の3つがあります。
- 木造(W造)
建物の主要な部分に木材を使用した構造。 - 鉄骨造(S造)
建物の主要な部分に鉄骨を使用した構造。 - 鉄筋コンクリート造(RC造)
建物の主要な部分を鉄筋で補強したコンクリートを使用した構造。
建物構造のタイプ別メリット、デメリット
建物構造にはそれぞれ特徴があります。
- 耐震性
- 遮音性
- 家賃
上記3点について比べながら各建物構造のメリット、デメリットを紹介しますので、部屋選びの参考にしてください。
木造(W造)のメリット、デメリット
メリット
建物の材料は木を使用しているので他の建築構造に比べて建築費用が安くすみます。
そのため家賃も比較的安いです。
デメリット
建物の柱や梁等、主要な部分が木で出来ているため、耐震性はS造やRC造に劣ります。
遮音性も低いので、隣の部屋からの音漏れがあったり、周囲への配慮等が必要であったりします。
鉄骨造(S造)のメリット、デメリット
メリット
建物の柱や梁等、主要な部分が鉄骨で出来ているため、W造より耐震性が高くなります。材料の強度が高いため、柱を少なくできて、広い空間を確保できます。
RC造に比べると建築費用も安くすむので、家賃も安くなります。
デメリット
RC造にくらべ、耐震性や遮音性に劣ります。間仕切りの壁の材質にもよりますが、隣の部屋の音が気になる場合もあります。
W造に比べると建築費用がかかるので、家賃も高くなります。
鉄筋コンクリート造(RC造)のメリット、デメリット
メリット
建物の柱や梁等、主要な部分が鉄筋の入ったコンクリートでできているため、強度が非常に高く、耐震性に優れています。
隣の部屋との間仕切り壁も厚いコンクリートで出来ているため遮音性も高く、音漏れも非常に少ないため快適に過ごせます。
デメリット
RC造は建築費用が高いので、その分家賃も高くなります。
こんな人にはこの建物構造がおすすめ
家賃の安さを重視
「お金にあまり余裕がないから、家賃の安い部屋に住みたいんだ。」
「それなら、比較的家賃が安めの木造や鉄骨造がおすすめだよ。」
安全性を重視
「日本は地震が多い国だから、地震に強い建物がいい!」
「それなら、建物の強度が非常に高い鉄筋コンクリート造がおすすめだね。」
快適性を重視
「自宅は過ごす時間も長いし、落ち着ける場所だから、静かな部屋がいいな。」
「それなら、壁が厚くて遮音性が高い鉄筋コンクリート造をおすすめするよ。」
アパートとマンションの違い
「アパートとマンションって何が違うの?」
アパートとマンションの違いについて、明確な決まり事はありません。ですが、一般的につぎのように区別されている場合が多いです。
- アパート:2階建て以下の木造(W造)または鉄骨造(S造)
- マンション:3階建て以上の鉄筋コンクリート造(RC造)
一人暮らしにおすすめの間取りはこの4つ
物件探しで間取り選びは重要です。間取りとは、部屋の数や配置、大きさを表すもので、住み心地に大きくかかわってきます。
「とにかく家賃は安く押さえたい!」
「キッチンと寝る部屋は別にしたい!」
など、それぞれ部屋に求めるものがあると思います。自分の理想をかなえるために、間取りはしっかりと選びましょう。
一人暮らし向け物件の間取りは主に次の4つがあります。
- 1R
一部屋(キッチンが部屋の一部になっている) - 1K
キッチンスペース+一部屋(キッチンスペースが独立している) - 1DK
二部屋(ダイニングキッチン+寝室) - 1LDK
二部屋(リビングダイニングキッチン+寝室)
「1DKと1LDKって何が違うの?」
「ダイニングスペースの広さが違うんだ。
4.5畳~8畳未満の場合は1DK。
8畳以上の場合は1LDKって呼ぶんだ。」
間取りのタイプ別メリット、デメリット
各間取りタイプごとのメリット、デメリットを紹介します。
1Rのメリット、デメリット
メリット
部屋が一つしかなくスペースが狭いため、安い家賃で部屋が借りれます。部屋が小さい分、掃除や管理が楽なので、手間や時間をかけずにきれいな生活空間を保てます。
デメリット
部屋が狭いため生活空間が限られます。大きな家具を置くのは難しく、収納スペースも少ないので、物の整理には苦労します。
またキッチンが独立していないので、料理をするとその匂いが部屋中に広がっていしまいます。
1Kのメリット、デメリット
メリット
部屋が狭いのでお手頃な家賃が魅力です。部屋がコンパクトなので、掃除や片付けも短時間で済ませられます。
1Rと違うのはキッチンが独立していることです。料理の匂いが部屋中に広がりにくいので、快適な生活空間を保てます。
デメリット
1Rと同じように部屋が狭いため生活空間が限られます。大きな家具を置くのは難しく、収納スペースも少ないので、整理整頓が必要です。
キッチンが独立している分、1Rより少し家賃が高めです。
1DKのメリット、デメリット
メリット
キッチンスペースが広いので料理がしやすく、また食事をするスペースもしっかり確保できます。さらに部屋が二つあるのでレイアウトや使い方に自由度があり、自分好みの生活空間を作ることができます。寝室と生活空間もしっかりと分けられます。
1Rや1Kよりも広い空間で生活できて、1LDKよりも家賃が安くすみます。また収納スペースも広く、物をたくさん置いても窮屈に感じにくいです。
デメリット
1Rや1Kと比べると家賃が高く、1LDKに比べると部屋が狭いです。
部屋が二つあると広く使えていいのですが、掃除の手間が増えてしまいます。
1LDKのメリット、デメリット
メリット
キッチンスペースが広く、料理や食事をするスペースがしっかり確保されています。さらに部屋が二つあるのでレイアウトや使い方に自由度があり、自分のライフスタイルに合わせやすいです。寝室と生活空間はしっかりと分けることができ、1DKよりも部屋が広いのでゆったりとした生活が送れます。
また収納スペースもしっかりとあるので、物を整理する手間も減って、よりすっきりした生活が出来ます。
デメリット
1LDKの家賃は一般的に高めです。また部屋が二つあり、面積も広いので掃除の手間が増えてしまいます。
こんな人にはこの間取りがおすすめ
家賃の安さを重視
「できるだけ家賃の安い物件に住みたいな。」
「それなら部屋は狭いけど、その分家賃も安い1Rがおすすめだよ。」
独立したキッチンを重視
「調理の匂いを部屋中に広げたくないなあ。」
「それなら、キッチンが独立した1Kがおすすめだよ。」
寝室と生活空間の分割を重視
「食事する部屋と寝る部屋など、部屋をしっかりと使い分けたいな。」
「それなら二部屋ある1DKがおすすめだよ。」
家賃より広さや快適さを重視
「家賃は少し高くても、部屋を使い分けれて快適な物件に住みたいな。」
「それなら二部屋あって1DKより広い1LDKがおすすめだよ。」
まとめ:自分のライフスタイルに合う理想の物件を選ぼう
理想の物件を探すには自分のライフスタイルにあった、建物構造と間取りを知ることが大事です。
建物構造には主に次の3つがあります。
- 木造(W造)
- 鉄骨造(S造)
- 鉄筋コンクリート造(RC造)
家賃の安さを重視する方には「木造、鉄骨造」を、
安全性、快適性を重視する方には「鉄筋コンクリート造」をおすすめします。
間取りには主に次の4つがあります。
- 1R
- 1K
- 1DK
- 1LDK
家賃の安さを重視する方には「1R」を
独立したキッチンを重視する方には「1K」を
キッチンスペースと生活空間の分割を重視する方には「1DK」を
家賃よりも広さや快適さを重視する方には「1LDK」をおすすめします。
「建物構造や間取りの違いでずいぶん住み心地も変わるんだね。」
「この記事を参考にして、自分の理想にあう物件をさがしてね。」
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