賃貸物件から退去する時って「いつ」「だれに」「どのように」手続きすればいいの?
退去時の手続きの進め方は以下のとおりだよ。
・いつ → 退去通知期間までに
・誰に → 管理会社に
・どのように → 退去届を提出する
退去手続きはタイミングを間違えると余計な費用がかかってしまう場合もあるので注意が必要です。
本記事では退去の手続きに不安がある方に向けて、退去手続きの流れと注意点をくわしく解説しています。
これから引越しをする予定の方は手続きの進め方や注意点を把握するために、ぜひ参考にしてください。
退去の流れ
住んでる部屋を退去するときって、何をすればいいんだろう?
じゃあ、まずは退去の流れから説明するよ。
退去の第一歩は新しい住まいを決めることから始まります。新居が決まったら、今住んでいる部屋の退去日や引越しの日程を決めていきましょう。
新しい住まいの探し方は下記の記事で紹介していますので、こちらも参考にしてください。
手続き前に賃貸契約書を確認します。契約書には退去時の手続きに関することがかかれている項目があります。例えば退去通知期間や原状回復に関してなどです。
しっかり読んで、不明な点は管理会社や大家さんに確認しましょう。
退去通知期間:退去を希望する日の何ヵ月前までに通知する必要があるかという期間。
退去予定日が決まったら、管理会社や大家さんに連絡し、退去の意向を伝えます。
退去通知期間は1ヵ月の場合が多いですが、契約によってはそれ以上の通知期間が必要なこともあるので賃貸契約書をしっかりと確認しましょう。
連絡するときは、「物件名」「部屋番号」「名前」を伝えるとスムーズに話が進みます。
管理会社への連絡後、正式に退去手続きを進めるためには、退去届の提出が必要です。
多くの場合、管理会社が退去届を用意してくれるので、そこに「物件名」や「退去日」などの必要事項を記入して送ります。退去届の提出は、郵送日数を考慮して余裕を持って行いましょう。
例えば退去通知期間が1ヵ月で、退去予定日が3月25日の場合は、退去届は2月25日までに管理会社に届いていないといけません。
退去届は受領された日が受付日となる場合が多いため、郵送の遅れで期限が過ぎるのを防ぐためにも、余裕を持って送りましょう。
退去届の提出以外にも引越しには多数の手続きが必要です。例えば、住民票の異動や、公共料金の手続きなどです。
下記の記事で引越し時の手続きについて時系列で解説しています。こちらも参考にしてください。
退去の立ち合いは、管理会社や大家さんと部屋の状態を確認します。立ち合いでは部屋のキズや汚れなどを確認します。
この時には部屋のカギや元々部屋に備え付けられていたリモコン等の備品を揃えておきましょう。
問題が無ければ部屋のカギを返却して終了です。
退去立ち合いの結果を元に、退去費用が決まります。入居時に預けた敷金は退去費用に充てられ、残額が返金されます。もし退去費用が敷金を超える場合は、足りない分が請求されます。
新居探しと退去届、どちらが先?
新居探しと退去届の提出はどちらを先にすればいいの?
新居探しを先にするべきだよ。
退去届を先に提出してしまうと退去日が決定してしまって、新居が決まらない場合のリスクを背負うことになるからね。
もし新居探しが思うように進まず、退去日までに新居が契約できなかった場合、一時的な住居を探さないといけません。
安心して引越しができるように、新居が決まってから退去届を提出するようにしましょう。
退去手続きで気を付けること
退去手続きを進める際に気を付けることは次の5つです。
退去届提出のタイミング
契約書に記載された退去通知期間を守って、退去届を提出しましょう。期限を過ぎてしまうと追加の賃料が発生する可能性があります。
退去時の原状回復について
原状回復ってどれくらいまで入居前の状態に戻さないといけないの?
入居者の過失となるようなキズや汚れは入居者の負担ですが、自然な経年劣化は大家さんの負担で修繕します。
原状回復で請求される費用についてはトラブルになる場合もあります。必要以上の原状回復費用をとられないように、国土交通省が定めている原状回復に関するガイドラインを確認しておきましょう。
出典:国土交通省
二重家賃に気を付ける
二重家賃ってなに?
今住んでいる家と新しい家の家賃が同時に発生する状況のことだよ。
二重家賃は引越し時に避けたい問題のひとつですが、完全に回避するのは難しいです。
新居の契約をすると家賃がすぐに発生し、一方で旧居の退去届は通常1ヵ月以上前に提出する必要があるからです。
理想としては、旧居の退去日と新居の入居日を同じ日にすれば二重家賃を避けられますが、現実的ではありません。
新居が決まる前に退去届を提出するには前述のとおりリスクがあります。安心して部屋探しを進めるためには、少しの期間の二重家賃を受け入れることも必要です。
退去届のキャンセルはできないことが多い
提出した退去届ってキャンセルできるのかな?
一度提出した退去届のキャンセルは、多くの場合はできません。その理由は退去届を受け取った大家さんは新しい入居者を探し始めるからです。
新しい入居者が決まっていなければキャンセルできる可能性もありますが、一度進めた退去の手続きを取りやめるのは難しいと考えたほうが良いです。
キャンセルする事態にならないように、新しい住居が決まってから退去届を提出することをおすすめします。
短期間での退去は違約金が発生する場合も
入居から1年未満など短期間で退去する場合には違約金が発生する場合があります。
違約金の有無は賃貸契約書に記載されているので、違約金が発生する期間は把握しておきましょう。
まとめ:退去手続きは「退去通知期間までに」「管理会社に」「退去届を送る」
退去手続きって、いつまでにすればいいの?
退去通知期間までにしよう。
退去通知期間は賃貸契約書で確認できます。
退去通知期間が1ヵ月なら、退去する1ヵ月前までに手続きをしましょう。
どこに連絡すればいいの?
管理会社に連絡しよう。
管理会社に連絡して退去する意向を伝えましょう。
連絡するときは、「物件名」「部屋番号」「名前」を伝えると話がスムーズに進みます。
どう手続きすればいいの?
管理会社に連絡した後に、退去届を送ろう。
管理会社が用意してくれた退去届に必要事項を記入して送ります。郵送で相手に届くまで日数がかかるので退去通知期間が過ぎないように気をつけましょう。
賃貸物件からの退去時にも必要な手順と手続きがあります。引越し時はいろいろとやることが多く大変ですが、退去手続きも重要な手順です。
手続きが遅れてしまうと余計な家賃が発生してしまうこともあります。退去手続きも忘れず確実に進めていきましょう。
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